産婦人科ノート

駆け出し産婦人科医の忘備録です。覚書程度、実臨床では正式なデータを参照してください。

新生児の輸液管理

正期産の場合

 

日齢0

初期輸液は5%〜7.5%ブドウ糖液をWQ60(ml/kg/day)で開始する。

日齢0〜1では腎機能が未熟なため、Naフリーにしておかないと高Na血症になる。

 

  • 日齢が1日進むごとにWQ+10ずつ上げていくイメージ
  • 光線療法を開始した際は光線により不感蒸泄が増えるためWQ+10
  • うっ血などがある際にはWQ-10
  • 日齢1で尿が出てきたらNaをいれていく
  • さらに尿が出てくる(腎機能が成熟する)ようなら、Kもいれていく

 

輸液管理に伴い、流速が変更になると血糖の入る速度が大幅に変わってしまうため、

頻回に血糖をチェックし、調整していく。

 

 

単位について

  • 血糖はGIR (mg/kg/day)、水分はWQ (ml/kg/day) が汎用される。

 

 

http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse589.pdf#search='%E6%96%B0%E7%94%9F%E5%85%90%E3%83%BB%E6%9C%AA%E7%86%9F%E5%85%90%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E8%BC%B8%E6%B6%B2'