小児気管支喘息
急性期治療
- 長期管理でのステップなどはひとまず考えず、その時の発作の強度に基づいた治療を適応する。
長期管理
- 症状のみによる重症度(見かけ上の重症度)と現在の治療ステップを考慮した重症度(真の重症度)を区別する。
- 真の重症度に応じた治療を行う。
- 長期管理のキードラッグは吸入ステロイドとロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレア)である
ロイコトリエン受容体拮抗薬は抗アレルギー薬に分類されるが、小児の気管支喘息においては部分的には吸入ステロイドをおさえて、第一選択になっている。
長期管理において、薬物治療のプランは年齢に応じて3つに分類(2歳未満、2〜5歳、6〜15歳)され、STEP1、2の治療において、小児に吸入ステロイドを使用する煩雑性と、ロイコトリエン受容体拮抗薬と吸入ステロイドで軽症例に対する治療効果は差がないというエビデンスから、1日1回の内服で済むロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレア)が第一選択となっている年代がある。
救急外来などで喘息性細気管支炎の小児を診療する機会は多いと考えられるが、
かかりつけの処方でシングレアが処方されている際には、患児は気管支喘息とかかりつけで診断もしくは可能性が高いという判断がされていると推察できる。